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ダンス・ダンス・ダンス
【あらすじ】 
物語は「僕三部作」から引き続く、真の完結編となる。前作からさらに月日は流れ、時は1983年。高度資本主義社会。主人公・僕は34歳になっていた。
 自ら「文化的雪かき」と称するライターの仕事をする僕は、かつての恋人・キキに呼ばれるように北海道の「いるかホテル」へと向かう。しかし以前の古びた「いるかホテル」は姿を消し、同じ場所に超近代的な高層ホテルが建っていた。「いるかホテル」の本当の名前「ドルフィンホテル」、その名前だけを残したまま・・・。
フロント係のユミヨシさんと親しくなった僕は、彼女からホテルに対する違和感を聞いた。そしてユミヨシさんが体験したホテル内での「闇の空間」を僕も味わうことになる。北海道から東京に帰る僕にユミヨシさんは、「ユキ」という名の鋭い美を持つ少女を一緒に東京に連れてかえってくれと頼む・・・。

【感想】
 【以下、2003年6月19日の感想】
 村上春樹の数ある長編小説の中で、俺は一番この作品が好きだ。読み返してまた思う。
一番お薦めは?と言われると「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を薦める。間違いなく彼の中で最高傑作だからだ。でも、一番好きなのはこの作品。なぜだろう? 

この小説で一番印象に残っているのは、僕とユキの不思議な関係だ。
34歳にしては若い思考・言動をもつ僕と、13歳にしては大人び過ぎていてクールなユキとの間で交わされる会話の場面、あれが一番好きだ。うまく世間と馴染めなかったもの同士の、世間への観点。ユキへ世間を教えるようで、自分に言い聞かせる僕がいる。

 この作品には魅力的なキャラクターが多い。ホテルの妖精・ユミヨシさんは素敵だ。映画スターの五反田くんも人間としてとても魅力がある。ユキの母親・アメ、ユキの父親・牧村拓、アメと共に暮らす片腕の詩人・ディック・ノース、高級コールガール・メイ、ジューンなど。彼らは全て決定的な弱さを抱えていた。 

出てくる情景も素晴らしいものが多い。常夏のハワイ、羊男の住む暗闇、6体の白骨死体のある部屋、近代的に生まれ変わった寒い街・・・。 行動的になった僕や、ロックバンドの羅列、ユキの存在、ハワイ、高度資本主義。

前作に比べるととても明るく感じられる。でもやはり世界は失われていく・・・。

【「ダンス・ダンス・ダンス」に登場する音楽】
村上春樹 | comments(0) | trackbacks(0)
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