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イン・ザ・プール
評価:
奥田 英朗
文藝春秋
¥ 530
(2006-03-10)

JUGEMテーマ:本の紹介
ずっと気になっていた作家さん。
奥田英朗。
何度となく手に取ったのに買わなかったこの作品を、ついに読みました。

巻末あらすじを紹介
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。
色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎教直症、妄想癖・・・訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か? 名医か、ヤブ医者か?


映画が松尾スズキ主演であったのを知ってるから、相当な変わり者でふざけた医者なんだろうと思っていたけど、その通り!
まったくもって医者としてあるまじき行為や言動の連続だけど、非常に愛すべきキャラクターで、笑いや勇気をくれる。

そして、伊良部の元を訪れる精神を病んだ患者の「まったく自分は正常である」と思い込みつつも異常な行動が徐々に露わになっていく様が、行動も内面もジリジリと迫ってくる感じがして面白い。

異様なまでにプールにのめり込んでしまう依存症の男の、はまりすぎている心情や興奮ぶり。
陰茎強直症の男が心の中に溜め込んでいる、言いたいのに人に言えない想い。
妄想癖の女からみた、自分への視線だらけの世界。
携帯のメールで連絡を取り続けることで周りとのつながりを感じることのできる高校生の本当の姿。
たばこの火の消し忘れが気になって、何度確認しても不安が拭い去れない男の信念。

いずれもその片鱗を誰もが持っていて、その片鱗が異様に巨大化していく様は、そのまま自分にもあてはまるようで怖くもある。

そんな恐怖を、患者と読者まとめて癒してくれるのが、まったく人の目をきにせず我が道をずかずかと突き進む注射大好き神経科の医者、伊良部。
そして、露出好きの肉感たっぷり妙に色っぽい無愛想看護婦のマユミちゃん。

深刻な悩みも「そうなんだ、あはは。」と、鼻でもほじって聞いてくれる。
悩める人よ、伊良部のもとへ。
奥田英朗 | comments(0) | trackbacks(0)
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